フィリピン クエスト〜フィリピーナと結婚する方法

フィリピン言語事情〜標準語は何?

結婚したいと思うほどのフィリピン人とお付き合いしていれば、フィリピン人がどんな言葉を話しているかは、大抵の方がご存知だと思いますが、フィリピンの標準語は

タガログ語

と言われる言葉です。

正確には、マニラのあるルソン島で多く話されていたタガログ語をベースにている、

フィリピノ語

と言われる言葉が公用語になっているらしいのですが、フィリピノ語とタガログ語の違いはよく判りません…というか、ほぼ同じです。

ただ、フィリピン全土の日常会話がタガログ語で交わされているかとそうではなく、

フィリピンには80種類程度の言語が現在もある ( ̄□ ̄;)!!

というのも結構有名な話です。

まぁ、基本的にはマレー語≠ニ言われる言葉が、それらの言語の元祖となって分化していったようなので、日本語と中国語ほどの違いがある言語体系は少ないのですが、それでも主な言語≠ニ言われるものだけでも

タガログ語・セブアノ語・ワライ語・イロカノ語・パンパンガ語

など10種類以上の言語があります。

どうして、こんなに雑多な言語が統一される事なく、話され続けているかというと、

スペイン統治時代の愚民政策 ( ̄〜 ̄)b

が影響しているわけです。

その昔フィリピンはスペインによって、植民地として統一された国でしたが、スペイン人たちは地元民であるフィリピン人が、統一した言語を持って国民性≠持つのを嫌い、

学校施設を作って言語教育などする事をあえてしなかった ┐( ̄Д ̄;)┌

のです。

各地方がバラバラの言語で話し、地元民以外の部族とコミュニケーションが取りにくければ、地元民全体が団結して支配者に反抗するという事態も起こりにくくなります。

その後、フィリピンの支配者はアメリカへと替わり、アメリカ人は逆に学校施設などの普及に力をいれましたが、

もう手遅れ ( ̄□ ̄;)!!

だったのです。

アメリカ人はフィリピンを統治している時代に、フィリピンの各地に学校を作り、読み書きなどの基礎教育の普及に努めましたが、何百年も話されてきた

地元の言語 (・∀・)

を捨てる人々は少なかったのです。

まぁ、アメリカがフィリピン全国に普及させようとしたのは、言語体系が違う英語≠ナしたので、わずか40年あまりの統治では上手くいかなかったのも当然かもしれません。

その後の歴史をすっ飛ばして、現在のフィリピンですが、フィリピンの学校教育で教えられている言語は前述の

タガログ語(フィリピノ語)

になります。

フィリピン政府も

「国民は全て同じ言語で話せた方が良い (・∀・)」

という事は判っていますので、タガログ語を国語≠ニして統一しようとしているわけです。

しかし、各地方の言語も滅びる事もなく、フィリピンは

標準語としてタガログ語を話し、家族やご近所の日常会話は現地語を話す Σ(゜o゜ノ)ノ

という日常的バイリンガル≠ネ国民が普通≠ノなっています。

つまり、TVやラジオといった公共放送や、学校の授業などはタガログ語で行われ、学校の国語も、基本的にはタガログ語ですので、学校教育を受けているフィリピン人は、タガログ語を聞いて理解できるし、話す事もできるわけです。

ところが、家に帰ると家族やご近所、そして友人知人とは現地語で話しているというのが現状になります。

 


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